森荘已池ノート

―新装再刊 ふれあいの人々宮澤賢治―

昭和八(一九三二)年九月二十一日、宮沢賢治が亡くなった。人々が賢治のまわりに集まっている座敷から、私は何となく裏庭に出た。

宮沢家で「遠裏」といっている畑の真ン中に、家を建てる土台が並んでいるのが見えた。そこへ行って見た。長期にわたっていた賢治の療養のために建てようとしたものだと思った。

疎開の高村翁命拾い

昭和二十(一九四五)年八月十日、アメリカ軍の艦載機が県下の主要都市に襲来。花巻も爆撃された。
 

この日、一度に燃え上がった猛火で、高村翁は何物も持たないで、中央公論社(?)の一記者と、命からがら逃げ出して命拾いした。

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