岩手・減災 近年の足跡
齋藤徳美 著 A4判 ソフトカバー P401
IBN978-4-904870-54-9 C0036 2023/11/11 初版第1刷発行
定価1650円(本体1500円+税⑩)
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本書内容:第1部地震災害、第2部津波災害、第3部火山災害、第4部豪雨災害の4部構成。岩手大学内に組織される、INS(岩手ネットワークシステム)を起点に、減災に向かい合う著者の姿が圧巻のドキュメンタリー作品です。減災(防災)への心構えのマニュアルとしても際立つ1冊といえましょう。

続・小間物屋安兵衛
小原光衛 著 四六判 ソフトカバー P307
IBN978-4-904870-53-8 C0093 2023/4/24 第1刷発行
定価1540円(本体1400円+税⑩)
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小間物の担ぎ売り安兵衛が活躍の人情時代小説。一見斎という本草学を学ぶ好人物が新たに登場。安兵衛は薬草の知識に手助けを受けながら難事に立ち向かう。お香姐さんの素性がわかり、複雑な気持ちを抱えながらも、生涯の伴侶と心に決めて商いに精を出す安兵衛。細作頭の伊助や五助たちを巻き込んできょうも元気に商いに向かう。

美の丁字路
中村光紀 著 四六判 ソフトカバー P251
IBN978-4-904870-51-8 C0070 2022/2/9 第1刷発行
定価1540円(本体1400円+税⑩)
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盛岡出身の画家松本竣介作の《Y市の橋》は、横浜駅東口にある小さな月見橋と後ろの鉄路にかかる跨線橋と架線を支える鉄柱が描かれている。色彩が抑えられ、時代の雰囲気が反映されたような人影のない都会の一隅の風景である。(中略)静かな作品の中に詩情豊かな精神が宿り、見る人の内面に語りかけて来る。竣介の絵には「詩」がある。対峙すると清々しい親密な対話が生まれる。
―本文、「静謐な不安」より―

小間物屋安兵衛
小原光衛 著 四六判 ソフトカバー P335
IBN978-4-904870-50-1 C0093 2021/10/12第1刷発行
定価1320円(本体1200円+税⑩)
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一本松は椿橋のたもとに立っている大きな赤松だ。松の向こうには、なだらかな山容の霞露岳が見える。……ここには毎朝、振り売りや担ぎ売りが集まってくる。世間話をしながら、見聞きしたことや仕入れた話を教え合っている。安兵衛は泊りがけの商いに出ていない限り必ず顔を見せた。
―本文より―

わたちたちはみな弱法師である
千葉万美子 著 A5判 ソフトカバー P255
IBN978-4-904870-49-5 C0095 2021/5/23 第1刷発行
※2021(令和3)年度 岩手県芸術選奨受賞作品
定価1650円(本体1500円+税⑩)ご注文メールフォーム
当初は能楽について書いたもののみ集めるつもりだったが、岩手日報の一字署名コラム「交差点」で書いてきた文章のうち、読む、育む、感じる、考える、書く、演じる、表現する、伝えるといったことについて書いた文書も合わせて編むことにした。編んでみると、能楽のテーマと通い合うように思う。
―「二十四年目の弱法師~まえがきとして」より―

石田稔歌集 よ市・馬っこ・材木町
― 昭和二、三十年代の盛岡の思い出 ―
石田 稔 著 四六判 カバーなし P170
IBN978-4-904870-48-8 C0092 2020/10/9 第1刷発行
※2020年度岩手県芸術選奨受賞作品
定価770円(本体700円+税⑩)※品切れ、販売終了
のどかで、未来がひろがっていて、たくさんの友だちがいた子ども時代。たえず成長して、さまざまなことがあった子ども時代。思い出は、眠りぎわにやってきて、私を眠らせなかった。こうして、短歌が、づぎつぎに生まれた。―帯文より―

福田パンものがたり
『福田パンものがたり』発刊委員会 四六判 ソフトカバー P191
IBN978-4-904870-46-4 C0095 2019/10/7 第1刷発行 ・2019/12/05第2刷発行
定価1430円(本体1300円+税⑩)
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福田パンは、もともと家族経営からスタートした小さなまちのパン屋でした。今でこそ矢巾工場で毎日1万個以上ものパンを製造していますが、原点であるアットホームな手づくり感を忘れずに、お客さんと心が通い合うサービスを心がけています。物心ついたときから、留吉が宮沢賢治の教え子であることを本人から聞いていましたが、今回この本を発刊するにあたり、改めて留吉が精神的にも大きな影響を受けていることを実感させられました。―本書「おわりに」より―

峠越え
浅沼誠子 著 四六判 ソフトカバー P278
IBN978-4-904870-45-7 C0093 2017/12/15 第1刷発行
定価1320円(本体1200円+税⑩)
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「大きい山だすなあ。あれがお爺さんがいつも話してくれはった岩鷲山だすか」と幸太は岩鷲山の勇姿に圧倒されたように目を輝かせている。「堂々として、立派な岩鷲山でしょ」とおみよも疲れを忘れたように明るい声で言った。「大阪ではこんな大きな山はあらしまへんな。何やらこの山に守られているような、そんな気持ちになります。この舟橋を渡る人たちは、この山に迎えられたり、見送られるような気持になるんやろうなあ」と幸太はこの場から立ち去りがたいのか、しばらく佇んで眺めていた。―本書「故郷へ」より―
記事掲載の紹介
哀歓にじむ時代小説
物語の主な舞台は南部盛岡藩の城下町。いたわり合いつつましく暮らしながらも、やがて時代の奔流に身を投じていく市井の人々の哀歓がにじむ人情時代小説だ。一人の女性の波乱に満ちた生涯を軸に、短編6作品で構成。江戸後期から明治初期までの時代を、史実を下敷きに臨場感たっぷりに描く。(中略)登場人物はいずれも個性豊かで魅力的。細やかな描写と盛岡弁の柔らかな響きが心地良く、庶民の息づかいが感じられるようだ。
(2018年2/25日付け「岩手日報」読書欄、郷土の本棚掲載 抄)

岩手の養護教諭 ―次代への伝言―
遠藤巴子 著 A5判 カバーなし小口折り P270
IBN978-4-904870-42-6 C1037 2017/11/15 第1刷発行
定価1760円(本体1600円+税⑩)
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この本が、現職養護教諭はもとよりこれから養護教諭になろうとする若い人たちの一助となることを願ってやまない。また、養護教諭について知らない人たちにも、岩手の養護教諭・看護教育および教育界の歴史の一端を知るための文献・実践記録、証言集として読んでもらえれば幸いである。―はじめにより―
記事掲載の紹介
養護教諭の歴史 次代へ 本県の変遷学ぶ一冊
「岩手の養護教諭ー次代への伝言ー」は1~9章で構成し、遠藤さんの養護教諭としての歩みや本県の養成の歴史と活動の変遷、県立大創設の経緯などを記した。退職・現職教諭らの寄稿文も掲載した。本県は1949(昭和24)年、全国に先がけて4年制の県立養護教諭養成所を創立。地域間で医療、経済格差がある時代に「質の高い養護教諭の育成」を目指して尽力した関係者の熱意や、現在につながる本県の教育の特徴などを分かりやすくまとめた。(2018年1/5日付け「岩手日報」地域欄掲載 抄)

祈りと遊び―
花巻人形の世界
髙橋信雄 著 A5判 ソフトカバー P196
IBN978-4-904870-41-9 C0072 2017/7/31 第1刷発行
定価1650円(本体1500円+税⑩)
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ファミリーヒストリー KOGARIMAI
ーいちのへストア物語ー
小苅米 清弘 著 四六判ソフトカバー P360
IBN978-4-904870-40-2 C0095 2017/7/3 第1刷発行
定価1650円(本体1500円+税⑩)
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瑞代は唖然として返答が出来なかった。一億円の売り上げは当時の一戸商店にとっては及びもつかない数字であったからである。返事のしようもないままセミナーが終り、帰宅したが、瑞代は返事が出来なかった自分に悔しさを感じたと同時に、年商一億という数字がその後しばらく脳裏を離れなかった。瑞代はしばしば講師の真意がどこにあるのかと思い巡らした。ある日ふと、瑞代はある考えに思い至った。講師は「肉屋で一億円」とはいわなかった。「小売業で一億円」とおっしゃった。そうか、講師の真意は、肉屋稼業からスーパーマーケットという新しい事業に切り替えなさいという点にあったのではないか。そうすれば一億円の売り上げ達成も可能となってくる。瑞代の腹は決まった。種々障害があるかも知れないが、スーパーマーケットに踏み出さなければならないと、その具体的準備に取り組んでいったのである。―本文より―

革新 挑戦―中小小売商の灯を消すな―
松田十刻 著 四六判 ハードカバー P261
ISBN978-4-904870-33-4 C0095 2015/04/07 第1刷発行・2015/6/18 第2刷発行※品切れ、販売終了
定価1870円(本体1700円+税⑩)

神々の記憶 北東北の魅力を探る伝説探究読本
髙橋 智 篇著 小B6判 カバーなし小口折 P363
ISBN978-4-904870-34-1 C0221 2015/3/20 初版発行
定価1760円(本体1600円+税⑩)
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伝承されてきた説話の数々は、今を生きる私たちのために北東北に残された神々の記憶だと私は思っています。しかし、そのように魅力がたっぷり秘められていても、残そうとしないと残らない。旧い字や旧い言葉で記されてあるものは、方言も含めて、伝えられてきた地域以外の者にとっては、単語の意味がよく解らないことも多くあり、それを理由として余計に理解され難いものになって、後世に伝承される可能性が、時間の経過と共に無くなっていくことを感じたのです。本書の編纂を始めてから思いも寄らず、その世界観が拡大した幾話もの説話は、研究者でない私にとって、徐々に興味や趣味の範囲では手に負えなくなることを感じずにはいられませんでしたが、このような本が欲しかった、微力ながらも形にして後世に残るものにしたいと、そのような信念に縋りながら完成させたものです。(本書「はじめに」より)

啄木ふるさと人との交わり
森 義真 著 四六判 ハードカバー P254
ISBN978-4-904870-29-7 C0095 2014/3/28 初版発行 ※在庫僅少
定価1760円(本体1600円+税⑩)
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新 岩手の民謡
発行:岩手県民謡協会 出版販売:盛岡出版コミュニティーA5判ソフトカバー P257
2014/6/2 初版発行 ※平成26年度岩手県芸術選奨受賞作品 ※品切れ、販売終了
定価3850円(本体3500円+税⑩)

盛岡伝説案内
髙橋 智 篇著 四六判ソフトカバー P298
ISBN978-4-904870-26-6 C0021 2013/5/1 初版発行 ※平成25年度岩手県芸術選奨受賞作品※品切れ
定価1760円(本体1600円+税⑩)

ホタテの神さま―千葉繁 この海に未来を託して―
松田十刻 著 四六判ハードカバー P243
ISBN978-4-904870-25-9 C0095 2013/3/11 第1刷発行 ※品切れ
定価2090円(本体1900円+税⑩)

啄木の親友 小林茂雄
森 義真 著 A5判ハードカバー P334
ISBN978-4-904870-24-2 C0095 2012/11/5 第1版第1刷発行・2012/12/1 第2刷発行
※平成24年度岩手県芸術選奨受賞作品
定価2200円(本体2000円+税⑩)
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巽聖歌童謡曲集
(楽譜集、CD付)川原井泰江編 A4判 カバーなし P150
ISBN978-4-904870-20-4 C0373 2011/10/21 第1版第1刷発行 ※品切れ、販売終了
定価2200円(本体2000円+税⑩)
童謡「たきび」制作70周年
紫波町出身の詩人、巽聖歌(たつみせいか)の代表作「たきび」。この童謡が歌い継がれ愛されてやまないのは日本人の心象風景の原点と言って過言ではないからだ。「たきび」のほかにも巽聖歌によるたくさんの詩と楽曲が存在しているが、今回聖歌と遠縁にあたる声楽家の川原井泰江氏の献身的な働きによって集められた90曲の内44曲を取り上げ、収録したCDを付けての発刊となった。

岩手もりおか 中津川の旅
遠藤雄三 澤口たまみ 中村茂ほか5名の編著 四六判ソフトカバーP293
ISBN978-4-904870-16-7 C0095 2010/12/1 第1版第1刷発行
定価1980円(本体1800円+税⑩)
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